伝統太極拳とは

 伝統太極拳は中国各地の民間で誕生し、昔から代々受け継がている土着の武術です。現代になってもなお武術的要素が残っています。対人練習である推手や站椿功などの気功法も併せてする総合的な練習体系を持っています。また流派ごとに剣、刀、槍などの武器類の套路(型)も異なってあります。

 主な伝統太極拳の流派として、陳式、楊式、呉式、孫式、武式が五大流派と呼ばれています。呉式太極拳は、開祖の呉全祐先生が北京で楊式太極拳を学び、そこから発展させて作られました。

斜中寓正(身型)

 呉式太極拳の体勢は斜形中正姿勢を特徴とします。足~腰~背中~頭が斜めに一直線になるようにします。体は斜めに真っすぐの前傾姿勢で、しっかりバランスをとるようにします。

川字法(脚型)

 弓歩(片方の足を1歩前に出し、その出した前足に重心をかける)の時、両足のつま先を真っすぐ前に向けます。正歩でも偶歩でも常につま先の向きは平行になり、丁度、川の字のように3本の線が描けるので川字法と呼びます。

正歩  つま先とカカト45度  正面の相手
偶歩  つま先同士45度    斜めの相手

虎口向上(手型)

手を前に出す時は、虎口(手の親指と人差し指の間のV字)が常に上向きになるようにします。

(北流派のみの特徴です)